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富山市電環状化 開通式レポート




報告・善光孝 幹事

12月23日(水祝)、富山市電の環状線が開通しましたので、ご報告を。

午前10時頃から大手モールが歩行者天国になり、 開業後にはありえないと言われる3両の新型車両(セントラム)が集結しました。 露店や案内所も立ち並び、大勢の市民や県内外からの見物客が押し寄せました。 出発式までは撮影会。みな、思い思いの場所で記念撮影。 車両は、黒、銀、白の3両ですが、前評判の一番悪かった黒色の電車が、 ふたを開けてみれば一番人気。 搬入された時、車庫の片隅で心配そうな顔をしていた黒色電車君も、 白電車、銀電車よりもはるかに多い人たちに囲まれ、ちょっと誇らしげでした。

その内、森富山市長も来られ、声かけを。 おめでとうございます! オー、どうもどうも!  前副市長の笠原さんもお見えになっておられました。 久し振りですね。いや~、最初はこんなに早く開業出来るとは思わなかったと、本音も。 13時からの開業式に続き、14時からはテープカットと出発式。 そして、その後がすごい! 戦後初? と思われる、瞬間トランジットモール!  電車は無料お試し乗車の客を乗せるために、見物客でごった返す大手町モールを、 誘導員付きながらも人々をかき分けて“大手町モール駅”まで進みました。

日本は異常なほど過保護な国で、トラジモは許可が下りそうに無いようですね。 式後は、22時まで、環状線のみ無料運行(乗降駅制限あり)されました。

翌24日(木)からは正式営業。 まだ暗い富山駅前駅を6時10分に発車する一番電車が、 20名ばかりの客を乗せて既存の路線を通り、丸の内駅に。 そこから新線である環状線に入ります。 揺れも騒音もほとんど無く、実に快適。 2周目、外も明るくなり、改めて感動!  今まで徒歩や自動車でしか走った事のない通りを、電車で走る…。 何とも不思議な感覚でした。 

今、2周目と書きましたが、何周しても200円。 200円で何周したか、記録を作るのも面白いかも知れませんね (笑)。 また、既存の市電と、丸の内駅と西町駅(環状線はグランドプラザ前駅) で乗り継ぐ場合は、申し出れば乗継券がもらえます。 現在、ライトレールで使われている電子カードも近いうちに市電側にも整備され、 相互利用される予定です。

何はともあれ、富山市電・環状線は、無事に開業しました。 沿線の商店もいろいろな企画を行い、にぎわいを作りたいと張り切っています。 天気の良い日、大手モールは、手頃で良い散策場所、デートコースになりそうです。


(09/12/31 転載・KG小林)

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祝富山市電環状線開業 セントラム(CENTRAM)登場




報告・松原光也 幹事

 2009年12月23日、心待ちにしていた富山市内電車の環状線が開業しました (写真 a, b)。短期間での準備に心配されていた工事も順調に進みました。 2006年4月にポートラムが開業して以来、富山の次はどこでライトレールが開 業するかと楽しみにしていたが、結局、富山の次は富山でした。環状線は丸の 内交差点から西町交差点までの約940mに軌道を新設し、既存の市内線と結んで 循環運転されます。1周は3.4kmを約20分で反時計回りに走り、日中は10分間 隔、早朝と夜間は20分間隔で運転されます。料金は200円均一で、環状線と市 内線との乗換えの際には乗継券が発行されるため、追加料金は不要です。  環状線は建設費約22億円、車両3編成で約8億円の計約30億円(市約17億円、 国約13億円)で、富山市が施設整備(下)、富山地方鉄道が運行(上)を行う 上下分離方式(公設民営型)で運営されます。軌道の上下分離方式は富山市が 全国初となります。環状線を走る車両の愛称は「セントラム」で、ホワイト、 シルバー、ブラックの3色の車両が走ります。富山ライトレールとの対比でモ ノトーン(無彩色)が採用され、富山らしさの「自然・風土」、「未来」、 「歴史・伝統」が表現されています。それぞれ、ホワイトは「高貴・清楚」、 シルバーは「先進性・モダン」、ブラックは「品格・重厚」というイメージを 表しているそうです。

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a: 富山市内環状線路線図(パンフレットより)
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b: CENTRAM3色連結?
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c: 発車式でのテープカット

 23日は13時から富山市民プラザで開業式典が行われ、14時から発車式が行わ れました(写真 c)。富山市長、富山県知事、富山地鉄社長らがテープカット 後、セントラムに乗り込みました。一般へは15時から試乗会が行われ、市民に 無料開放されました(写真 d, e)。開始直後は約500人が列に並び、子供たち も笑顔で新しい車両に乗り込んでいました。3色のうち、採用前に物議をかも していた黒が一番人気のようで、高級感が受けているのでしょうか。開業に合 わせ、大手モールは17時まで歩行者天国となり、屋台も出店してトランジット モールのようなにぎわいをみせていました(写真 f)。夕方になると、商店街 の協力で青竹の燈籠に火がともされ、和やかな雰囲気を演出していました (写真 g)。

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d: 試乗会は長蛇の列
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e: 試乗会の車内は市民らで一杯
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f: トランジットモールのようなにぎわいとなる大手モール
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g: 商店街の協力により燈籠でライトアップ

 24日は通常運行が始まり、買物客が富山駅前からグランドプラザまで利用し ていました(写真 h)。2編成が10分間隔で運行し、お互いの位置を連絡し合 っているようですが、どうしても団子運転状態になるようで、13時頃には4分、 16分間隔になっていました。国際会議場前からグランドプラザ前の間でしか時 間調整をすることができないので、一方が富山駅前を出発するまでは、もう一 方はグランドプラザ前を出発しないようにするなどを徹底しないと、いつの間 にか連結運転になってしまうおそれあり!

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h: 総曲輪フェリオの前にできたグランドプラザ前電停
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i: テレビのインタビューに答える森富山市長

 環状線開業にあたって森市長は「交通インフラを先行投資して、まちのにぎ わいにインパクトを与えたい」と仰っていました(写真 i)。富山ライトレー ルの開業と中心市街地活性化事業(住宅助成、総曲輪フェリオ、グランドプラ ザの整備)により、中心部の人口は減少から横ばいへと変化しているようで、 来街者の増加と公共交通の利用増という相乗効果がみられるか期待したいとこ ろです。パリのベリブなどで注目されている都市型レンタサイクル事業や環境 モデル事業も本格化し、交通インフラの整備も北陸新幹線開業後の市内線と富 山ライトレールを富山駅高架下で接続、上滝線のライトレール化、環状線の複 線化などの計画や構想があるそうです。


(09/12/29 転載・KG小林)

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視察交流旅行 (丹波篠山・神戸) の報告




2009/12/05(土)-06(日)に, 予定通り, 視察交流旅行を実施しました. 会員13名,他1名の参加を得て,無事終了しました. 受け入れて頂いた丹波篠山と神戸の皆さん,森栗先生,ご協力有難うございました. 筆者は,日曜の朝に新長田で「鉄人28号」と対面してから,所用で先に戻りました.

参加した方は,研修旅行の内容や出来事など,適宜, この記事にコメントを付けて頂けると幸いです.

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12/5 JR丹波路快速,森栗先生も合流
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12/5 電動パワーアシストのレンタサイクルでJR駅から篠山に向かう
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12/5 篠山・大正ロマン館で記念写真
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12/5 篠山・城址から城下町を眺める
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12/5 篠山・古民家再生の現場を見学
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12/5 篠山・河原町妻入商家群で黒豆を買う
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12/5 篠山・観光センターにてミニ会議
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12/5 JRと阪急を乗り継いで移動
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12/5 高岡市福岡の特産「菅笠」を贈呈
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12/5 神戸・新開地にて
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12/5 神戸ルミナリエ
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12/6 新長田駅で解説する森栗先生
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12/6 鉄人28号



(09/12/11 KG小林)

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公共の交通への緊急アピール




12/04(金) 夕刻,当 RACDA高岡も加盟する「全国路面電車ネットワーク」が, 次のアピールを発表し,声明文が国土交通省の三日月政務官に手渡されました. 従来から「人が まん中 まちづくり」を目指して活動を続けてきましたが, 声明文に書かれている地方の公共交通の厳しさは, まさに実感に即したものと言えます. この趣旨をご理解の上,今後の まちづくり にお力をお貸しください.

2009(平成21)年12月4日

公共の交通への緊急アピール
NGO共同声明

全国路面電車ネットワーク
  • 新政権ができて2カ月余り、我々も切望していた国民の移動の権利を明記した 「交通基本法」制定の動き地球温暖化対策の大胆な数値目標の設定 など、 公共交通を福祉の一部と考える発想が出てきたとも思えます。
  • しかし一方で、高速道路の無料化やガソリンの暫定税率の撤廃によって、 地方の公共交通は大打撃を受ける ことが確実になってきました。 (料金1000円でも影響多大)
  • さらに今回の事業仕分では、情報公開等の手法は一定の評価ができるものの、 地方の公共交通については拙速な検討になっており、 やっと存続している 地方の公共交通を存続困難に追い込む ものです。
  • これからは電車・バスなどの「公共交通」を論じるだけでなく、 自動車や道路、自転車を含めた「公共の交通」を論じることが必要 です。 そこで我々はこの際、交通基本法制定と様々な対策をセットで導入し、 真に人と環境にやさしい交通の実現を要望したいと思います。
なお、この要請は以下の理由によります。
  1. 日本で発生する温暖化ガスの25%の削減のための公共交通の拡充には、 個別事業の独立採算の範囲を超えて、国と地方が一体となって取り組む必要があり、 このためには国民の移動の権利を明記した 「交通基本法」の制定が不可欠 であること。
  2. 日常生活を送るうえで高齢者でも自家用乗用車に頼らざるを得ない人、 自動車の運転ができず公共交通が必要な層が拡大しています。 ライフラインとしての住民の足の確保が死活問題であり、 地域の全交通事業者が参加する 公共交通連合を構築して、公的資金による体系的な交通のシステム造りが必要 であること。
  3. 現在、民主党がマニュフェストで掲げている高速道路無料化は、 公共交通そのものの衰退を招くとの危惧を持つ人が多いことも事実です。 「交通基本法」との関係では、高速道路料金をロードプライシングのツール として使って交通インフラを整備する という方法がベターではないかと考えます。
  4. 公共交通政策と道路政策、自動車政策をセットで行える「公共の交通」 政策ミックスの確立と財源の確保 (交通関連、福祉関連財源の再配分や環境対策との融合など) が必要であること。 公共交通の利用促進と土地利用の集約化によって、 渋滞削減や地方財政の効率化、環境負荷の削減を図ります。

我々は「人と環境にやさしい社会」の実現に向けて、 地方自治体および国の政策に対して積極的に議論に参加し、 情報発信や公共交通の利用促進に努めていきます。



関連資料 (PDF 279kB)

アピールに賛同の団体のリスト
★全国・路面電車ネットワーク
〔a.北海道・東北地域〕
札幌  LRTさっぽろ
札幌  札幌LRTの会
函館  函館のチンチン電車をはしらせよう会
仙台  仙台高速市電研究会
〔b.関東・京浜地域〕
埼玉  さいたま市の環境と公共交通システム研究会
宇都宮 雷都レールとちぎ
東京  NPO法人 全国鉄道利用者会議
東京  持続可能社会研究会
東京  日本路面電車同好会
東京  (株)ライトレール
東京  世田谷線サポーターズクラブ
東京  池袋の路面電車とまちづくりの会
東京  台東まちづくりハートタウンクラブ
横浜  NPO法人 エコエネ交通システム推進協会
横浜  横浜にLRTを走らせる会
川崎  交通ビジネス研究会
町田  町田市公共交通まちづくり推進市民協議会
町田  まちだ路面電車の会
〔c.北陸・中部地域〕
金沢  明日の金沢の交通を考える市民会議
金沢  金沢の都市と交通を考える会
石川  ヘリテージ・オブ・レイル北陸
高岡  路面電車と都市の未来を考える会・高岡(RACDA高岡)
福井  Rail-Consensus 地域鉄道問題研究所
静岡  静岡にもLRTを走らせる会
静岡  LRTで結ぶ会
浜松  浜松都市環境フォーラム
豊橋  とよはし市電を愛する会
三重  ASITA(北勢線とまち育みを考える会)
〔d.関西・中四国・九州地域〕
京都  京のアジェンダ21フォーラム
京都  都市創生交通ネットワーク@関西(KOALA)
枚方  枚方・LRT推進会
岡山  路面電車と都市の未来を考える会(RACDA)
高知  土佐電鉄の電車とまちを愛する会
広島  路面電車を考える会
広島  路面電車を考える館
高松  「ぐるっと高松」公共交通を育てる会
長崎  長崎路面電車の会
長崎  長崎交通まちづくり研究会
 
★未加盟のアピール賛同団体
日立  ひたち未来研究会
栃木  とちの環県民会議
埼玉  NPO法人さいたま都市まちづくり協議会
東京  環境NGO エコ・クリエーターズ・クラブ
東京  都電網研究会
東京  練馬まちづくりの会
東京  くるま社会を問い直す会
東京  環境・持続社会研究センター
川崎  環境市民
川崎  持続可能な地域交通を考える会
神奈川 NPO法人環境ファミリー葉山
新潟  新潟の新公共交通をつくる市民の会
新潟  にいがた環境交通研究会
富山  公共交通とやま市民応援団
高岡  万葉線を愛する会
金沢  金沢・LRTと暮らしを考える会
岐阜  関に電車を望む会
滋賀  「地球に謙虚に運動」
京都  NPO法人 KIESS環境共生社会システム研究所
大阪  (財)公害地域再生センター(あおぞら財団)
大阪  道路環境市民塾
和歌山 わかやまの交通まちづくりを進める会
松江  NPO法人プロジェクトゆうあい
高松  まちづくり研究会
熊本  熊本都市交通会議

全国・路面電車ネットワーク 事務局
 (連絡先)E-mail: sev@mb.infoweb.ne.jp
 (ご案内)ホームページ: http://www.areev.org
 TEL :045-481-6069 FAX :045-481-8718
 〒221-0865 横浜市神奈川区片倉1-17-24-106
 (問合せ)運営委員長 岡將男(岡山・RACDA会長)
■2003年、人と環境にやさしいLRTなどの公共交通整備を目指して結成。 ■ネットワークメンバーは、地方鉄道存続やバスマップ製作など各地で 連携して活動。和歌山電鉄など存続に成功。 ■2004年設立の国会・LRT推進議員連盟(現・新交通システム推進議連) と連携し、「LRT法」を研究、「地域公共交通活性化再生法」制定につながる。 ■2006年からは「人と環境にやさしい交通を考える全国大会」 の開催を主体的に推進、宇都宮、京都、横浜と実施し、2009年12月5日東京大学で開催。 ■2009年4月からは「交通基本法」の研究会を実施。


(09/12/04,05 KG小林)

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